今日は京都で生まれ育った店長が、前からずっと気になっていたという場所に行って来ました。
実は京都市には正式に登録されているだけでも、およそ800の神社、1700の寺院がありますが、
その中で世間に広く知れ渡っていないけれど、とても素晴らしい場所がたくさんあります。
風情があったり、すばらしい庭園があったり、意外な由縁や御利益(ごりやく)があったりすることも。
今回初めて行ったのもそういう場所の一つ。
レンタサイクル風音から自転車で10分とかからない場所に位置し、前の通りに立つと京都タワーがまさしく真南に見えます。
蓮光寺というこのお寺、浄土宗のお寺で中を覗くと、なんとも立派なお庭が見えます。
きっちりと手入れされた木々、通路には石畳、石の灯籠もこのお庭の雰囲気を一段と高めています。
奥に進むと、朝の光を浴び、高々と伸びた一本松が。
このように丁寧に綺麗に整えられたお庭からは、ご本尊が大切に祀られている印象を受けます。
天気の良い日だったので、朝の日差しが心地よく緑に囲まれているととても落ち着きます。
そして、さらに中に歩を進めると、一体のお地蔵様がおられます。
このお地蔵様、正式には「駒止地蔵尊」といいます。
かの有名な弘法大使が作られたものなのですが、元は刑場に祀られていました。
その後、鴨川の氾濫で埋もれ、平清盛に発見されてからは「駒止地蔵尊」として信奉されました。
刑場にあったため処刑された多くの人々の末期を看取り、篤信者が盗賊に襲われた際には身代わりになって首を切られたと伝えられています。
そのような経緯からつけられた別名が「首切り地蔵」です。
いつもなら写真を撮ってみなさんにお見せするところですが、実はこの「首切り地蔵」様、ただならぬ雰囲気があるのです。
霊感のない私でさえ、何か感じるものがあります。
気になってお店に帰ってからこのお地蔵様のことを調べてみると、心霊スポットの一つだという記事も・・・。
帰りは渉成園の塀を右手にレンタサイクル風音まで帰りました。
レンタサイクルを出て、帰るまで約1時間の観光でしたが、新しい発見のあるちょっとしたいい時間でした。