京都は日に日に涼しくなってきて、雨が降らない日はサイクリングに良い季節となってきました。
先日、鴨川沿いのサイクリングロードを北に上がりながら、10月1日から一般公開が始まる旧三井家下鴨別邸に向かいました。
鴨川のサイクリングロードはグランドの土のようで、電動自転車だと力がいらず、流れるように走れます。
人にぶつかる心配もなく、鴨川の景色を眺めながらだと、あっという間に目的地近くまで行けました。
鴨川遊歩道の脇に鴨たちが上がってきているのを発見しました。
近所の方にエサをもらっています。
近代日本の経済を引っ張って行く存在となった三井家が参拝の際の休憩所として建築したものです。
歴史的価値が高く、保存状況も良好なので、平成23年に重要文化財に指定されました。
周りには「糺の森(たたずのもり)」があり、別邸はその森の中にただ一つ静かに建っています。
外観は木造に白壁、瓦屋根でいかにも日本の近代建築を思わせる造りになっています。
玄関棟、主屋、茶室の3つから成り立っていて、玄関棟は明治時代、主屋は大正時代、茶室は江戸時代と、建てられた時代が異なっているのも特徴です。
中心にある主屋から奥の茶室に行く廊下です。
左側には壁に囲まれたこじんまりとした石庭が見られます。
一方、右側は全く別の景色。
小鳥のさえずりが聞こえる森が広々と見渡せます。
下は主屋からの景色です。
この森を見ていると時の経つのも忘れてしまう程です。
このすばらしい自然を前にお茶席が設けられていて、歓談されている方もおられました。
その他、中心の主屋には2階、中3階、望楼3階があります。
望楼3階は一面ガラス窓の三畳半の部屋になっていて、その狭い空間から眺める一面緑の自然は言葉では言い表せないくらい感動的でした!!
心地よい狭さの畳の個室、上から眺めると遮るもののない木々の景色、そして自然との融合から醸し出される極上の雰囲気は、とても貴重ですばらしく、なかなか見られるものではありません。
これらすべてを考えて大正時代の人が、設計し、建築されたことにも驚きを感じます。
(残念ながら中からの写真撮影は禁止でした。)
帰りに外から撮影した中心部の主屋です。
一番上に見えるのが望楼3階です。
壁がすべてガラスの窓のみになっているのが見られるでしょうか。
今回、訪れた旧三井家下鴨別邸は最初にも書きましたが、平成28年10月1日(土)から初公開されます。
また特別公開として、通常公開されない2階座敷や望楼3階も期間限定で公開されます。
詳細を以下に記しますので、皆さんも是非訪れてみてください。
感動すること間違いなしです。
スタッフH
〇通常公開
平成28年10月1日(土)から
9:00~17:00 (16:30受付終了)
見学料 大人410円 中高生300円 小学生200円
休館日 毎週水曜日及び12月29日~31日*水曜日が祝日の場合はその翌日
〇特別公開
平成28年11月19日(土)から12月4日(日)
9:00~17:00 (16:30受付終了)
見学料 大人800円 中高生600円 小学生400円
特別公開期間中は休館日なし